ふつう と とくべつ の境界で。

うつ病、パーソナリティ障害を抱えて生きるわたしのありのままの記録。

就活に乗れず、失敗した話。

現役(?)のみなさんは就活の時期なのか。

先日電車に乗ったとき、

合同説明会にでもいくであろう

まだスーツに着られているような若者たちをたくさん見かけた。

 

日本の就活の文化は独特である。

これに乗れるか乗れないかで

今後の近い将来が左右されると言っても過言ではないだろう。

就活の攻略本や必勝法などが書かれた本さえも売られる時代である。

 

自己分析や業界研究、OBOG訪問などをするようにうたわれ、

マナー講座、面接の練習会などが開かれる。

多くの学生が、

社会に出たら何になるの?という問いをぶつけられ、

悩みながらも、

新卒という強いカードをもって、

とりあえずとりあえず と言いながら、

パソコンとにらめっこして、

何社も何社もエントリーするのである。

 

私も見よう見まねで一応はそれをやった。 

...ような気がする。 

スーツを着て化粧をしてもらって

就活用の写真も撮った。

 

だいたいの企業が

説明会、エントリーシート、筆記試験、集団面接を含む複数回の面接...というように何段階もの試練を与えてくる。

 

私は結論からいうと、

このレールには乗れなかった人間です。 

努力しきれなかった人間です。

だから、この記事から就活のヒントを得ようと思っている方がいたら、何の参考にもならないのでご承知おきください。

 

まず第一に自分が働く姿が全く想像出来なかった。

 

いくら自己分析をして、マッチする業界はこれですなどと言われてもピンと来なかった。

やりたいと思うことがなかった。

それを探してみよう、勉強してみようと思えなかった。

 

そして、変に完璧主義なところがあり、

また自分に極端に自信がないわたしは、

適当に履歴書を書いたり、

エントリーシートを書いたりすることができなかった。

 

志望動機...特にありません

あなたの強みはなんですか...ありません

長所...ありません

学生時代頑張ったこと...ありません

特技...ありません

と言った具合だ。

 

これは謙遜とかではなくて、

本当に書くことがなかったのである。

自己PRできることなんてひとつもなかった。

 

バイトもサークルもせず、

特別な活動もしなければ、

大した勉強、研究をしたわけでもない。

エピソードがとにかくない。

つまらない人間だなと自分でも思った。

情報交換のできる友達すらもできず、

単位だけをかき集めていた学生時代だった。

 

そんなわたしに何をアピールしろと?

そんなわたしを誰が採用すると?

大学を卒業したら働くという道筋しか頭にないくせに、

最初からそんな気持ちにしかなれなくて、 

わたしはこのシステムで内定をもらうことは不可能だなと早々に悟った。

 

それでも形だけは数社説明会に行って選考を受けたりもした。

たいていのところはエントリーシートで落とされる。

それか筆記試験だけが通り、一次面接でお祈りされる。

 

別に強く入りたいという気持ちもないわたしは落ちて当然、

たいしたショックも受けない。

ただ、このままで内定が出る日がくるなんて、想像もできなかった。

 

それなのに、

大して授業にもでず、

テスト前に情報を集めまくり、単位もギリギリで、

大学生活を謳歌していた人たちや、

ついこの間まで

就活やべーと言い合っていた人たちには、

何故か内定が次々と出るのである。

 

わたしは絶望した。

何が違うんだろうと真剣に思った。 

なんでみんなそんなに内定が出るの?と思った。

 

就活は得意不得意あるからねー

と何回聞いたかわからない。

わたしは不得意に分類されたのだろう。

面接でもそれなりのことを言うことができない。

繕うことができない。

 

もっと業界研究をして、

就活自体の勉強をしなければならなかった。

数も打たないといけなかった。

 

でもわたしはそのレールをそっと降りた。

新卒のカードも捨てた。

 

無理だと思った。

この試練を突破する能力も気力もないと

自分が1番よくわかっていた。

 

働きたい気持ちはあっても、

というか、

働かなきゃいけない、

仕事に就かなければという気持ちはあっても、

自分に働けるところはないんだと思った。

本当にそう思った。

 

わたしにとって就活は

大きな失敗体験であり、挫折体験でしかない。

頑張りきれなかった。

どこでもいいから内定がほしいという気持ちで取り組むこともできなかった。

何も太刀打ちできなかったのである。

 

真面目に大学通ってたのになー

単位落としたことなんてないし、

成績だって悪くなかった。

でもそんなの就活にはなんの意味もなかった。

 

人としての魅力がわたしにはない。

自分がいちばんよくわかっている。

 

わたしはみんなにおめでとうと言いながら

なんでなんでとずっと思っていた。

今でも思っている。 

どこで何を間違えたのだろう。

なにがいけなかったんだろう。

 

結局早々に就活戦線から身を引いたわたしは

大学4年の夏頃にある資格の養成学校の試験を受けて合格し、

卒業後1年間学校に通った。

そして1年後、無事に資格試験に合格。

初めに受けた会社で

世間話のような面接を受けて、すぐに内定がでて、就職を決めた。

本当にバイトに受かるように、採用された。

あっけなかった。

 

わたしは別に今就活で苦しんでいる人に

就活をやめて資格をとれ

などとアドバイスをするつもりで

これを書いているわけではない。

 

ただ、あの独特な就活の制度に乗れない

わたしみたいなのもいるんだってことを、書いておきたかっただけだ。 

批判はたくさんあるだろう。

 

苦しんでいる方がいたら言いたい。

この制度に乗れないのはあなただけじゃないよと。

 

結局

今はその仕事も辞めてしまっているわけで、

夢も希望もない話になってしまうのだが、、

 

またいつか働ける日がくることを信じて、

今はそのいつかのためにエネルギーを貯めている。