わたしは精神疾患当事者です。
いま診断されている主な病名は、うつ病と情緒不安定性パーソナリティ障害です。
通院精神療法はかかせないし、薬も手放せません。
わたしは精神保健福祉士でもあります。
一応支援者の立場でもあります。
当事者になってから、勉強されて資格を取る方は割と多いかもしれまんが、
わたしは資格をとって働いている中で、当事者になりました。
当事者であって、寛解したわけでもなく、今なお病勢がある、
そういう者が支援者をやっていいのか常に葛藤があります。
いまの仕事は精神保健福祉士として採用されているけれど、
毎日がっつりとケースワークをしているわけではありません。
書類作成補助みたいな事務仕事が多いです。
でもその中でも患者さんとコンタクトを取らないといけない場面はあります。
そんなときは自分が当事者だという意識はどこかに飛んでいってしまっていて、ふつうの顔をして仕事をしています。
で、帰ってきて薬を飲むときに、ああわたしも当事者だったんだなって思うのです。
調子が良かったときは、週3まで勤務できていましたが、
いまは体調の波が落ちているときなのか、
勤務は週2になり、とうとう週1になりました。
情けないしか言えないのですが、週1でもいいと配慮し、受け入れてくれている職場にはとても感謝しています。
当事者になってわかることがたくさんあります。
病気自体の苦しみもそうだし、仕事に対する気持ちとか、周りに対する思いとか、周りからの声に対する反応とか、環境との問題とか、その他いろいろな葛藤とか。それこそ支援者に望むこととか。。
それらはわたしが病気にならずに精神保健福祉士をやっていたら、わからなかったことだと思います。
だからそれらを活かしたいと思うのです。
当事者になったわたしだからこそできる支援やかけられる言葉とかを見つけていきたいなと思っています。でも、決して自分の経験だけでモノを語る支援者にはなりたくないので、いろいろな知見を増やしていきたいです。
もっと自分と対話し、もっとしっかり自分を捉えられるようになって、病気と共存しながらも、わたしにしかできない支援ができるようになるのが目標です。
いまは精神科クリニック勤務ですが、いつかは病棟のある病院で働くことも目標のひとつにあります。やってみたいことはたくさんあるし、勉強したいこともたくさんあります。
いまはそのときのための力を蓄える時期だと、準備期間だと思っています。
まずは、いま与えられている仕事を一生懸命やろうと思います。結局はそれしかできないから。
そして、当事者が支援者をやるということについても、逃げないで、ちゃんと向き合っていきます。
前回の記事でも書きましたが、自分の闘病日記を本にして販売しています。
当事者の気持ちも書いているつもりですし、かかわってくれた先生やワーカーさんたちのこともたくさん書かせてもらっています。
当事者の方はもちろんですが、ご家族や支援者の方、これから支援者を目指す方にも、なにかを感じて頂けるのではないかと思います。
試し読みもできますので、サンプルだけでも是非のぞいていってくださるとうれしいです。
仕事も毎日の生活も、自分らしさを見つけながら頑張ろうと思います。
皆様もご自愛ください。それではまた。